まじめに生きるのを恥じることはない

これは私のバイブル!!

『まじめに生きるのを恥じることはない』表紙 もうボロボロ・クリックで拡大

初めてこの本を書店で目にしたとき、手に取って中を開くのが、何か気恥ずかしいタイトルだった。周囲の目を気にしながら(誰も私のことなんて見てないはずなのに)、一体どんなことが書いてあるのだろうと思いながら立ち読みした。

まず、ジョン・ウッデンというまったく聞いたことのない人の経歴があまりにすごいので、引きつって鳥肌が立った。

まじめに生きるのを恥じることはない』,「はじめに」から

その後、目次をパラパラ見て、気になるところを拾い読みした。あまりの素晴らしさに感動した。しかし、すぐには買わずに、母親の教えどおり、まずは図書館で借りた。やはり買うことにした。絶対に手元においておきたかったからだ。

正確には、いつに買ったのか覚えていない。しかし、確実なのは、私が管理職になった11年前にはすでに所持していたことだ。管理職になった1年目は、勢いはあったが、まあ、やることがピント外れで、最後を除いて結果はほとんど出せなかった。それでも、この本に書かれていることが私の指針であり、心の支えだった。何度も何度も気に入ったところを読み返した。

気に入ったところをここに抜き出すと、ほとんど丸々一冊をここに写すことになってしまう。それでもいくつか厳選して、抜粋する。

 能力があれば、頂点にまでたどり着くことができるが、それを維持するには人格が必要である。人格の大部分は自制心だ。(断腸の思いで中略)しかし、大切なのは、頂点にたどり着いたあとなのだ。それまでと同じくらいか、それ以上に一生懸命に努力し続けるには、真の人格が必要になる。
 何度も何度も勝ち続けるスポーツ選手やチームは能力以上に人格が優れている。(同じく後略)

「何度も何度も勝ち続けるスポーツ選手やチームは能力以上に人格が優れている」痛烈で、厳しいが、真実であろう。何度も何度も勝ち続けてきたジョン・ウッデンが言うだけに。大相撲で横綱に人格が求められるのも、改めて考えてみると、納得である。

規律は目先の勝利に勝る

スポーツでもビジネスでも、ともするとスタープレーヤーは規律をないがしろにしがちだが、そこの筋を通すことで、短期的には敗北しても長期的にはよい結果がもたらされる。その逆をやってしまっていることは世の中にあふれてるよね。

完全は不可能だが、それに近づくことは可能だ。
どこまで完全に近づけるかが、われわれの努力目標だった。120%や110%を達成するのは無理だろう。しかし、自分の潜在能力を100%出しきるという目標にどれだけ近づけるか、それが彼らにあたえた課題だった。
 人間がその課題を真摯に受け止めるとき、驚異的な結果が出る。

「自分の潜在能力を100%出しきるという目標にどれだけ近づけるか、人間がその課題を真摯に受け止めるとき、驚異的な結果が出る」これには魂が震えた。

毎日少しずつ進歩していけば、やがて大きなことが起こる。毎日少しずつ調子を上げていけば、やがて大幅にコンディションが向上する。

私はこれを呪文のように唱えている。この本で最も好きな言葉の一つだ。

 学習の4つの法則は、説明、実演、模倣、反復である。その目標は、大きなプレッシャーのかかった状況下で正しい癖が自然に出るようにすることである。
 この目標を達成するために、私は8つの学習の法則を開発した。すなわち、説明、実演、模倣、反復、反復、反復、反復、反復である。

この学習の法則、まさに我が意を得たり!「大きなプレッシャーのかかった状況下で正しい癖が自然に出るようにすること」正しい癖だよ、癖!大きなプレッシャーのかかった状況下で自然に出るようにするという。これだよね、これ。そのためには、正しい反復。まさに自動化、習慣化。

他にもいろいろ。抜粋しているので、こうしてならべてみると、正直いまいちな感じがするが、誠実さと情熱のあふれる言葉のシャワーで、読むたびに心が洗われる。

ここには出さなかったが、「自分でコントロールできることに全力を注ぐ」ということが何度も繰り返し出てくる。私はこれを座右の銘にしている。

もっとも効果的な罰についても出ている。初めて立ち読みしたとき、気になってすぐに読んだ。一体どんな罰なんだろうと。それはバスケットボールの猛練習に参加するという特権を取り上げるという罰だった。ああ~、じわじわ感動した。それは思いつかなかった。

ああ、「何が起こるかわからない」も大好きなのだが、書きそびれた。と今はメモ代わりに書いておこう。ここだけ、最後に挿入した。

ここにたどり着いた人には、ぜひ、この本を読んでみてほしい。私は何人もの人に貸した。もう、表紙のカバーはぼろぼろビリビリだよ。もう一度言う、ぜひ、あなたにはこの本を読んでみてほしい。

しかし、絶版なんだよ、本書は!ありえねーだろ、こんなに素晴らしい本が!今の時代に絶対必要だと思うぞ。一定の割合で、本書に共感する人はいると確信している。

ちょっと余談

この本については前々から書きたい、書かねばと思っていた。少なくとも今年の夏休み中に書くつもりだった。しかし、自分にとって本当に大切な本なので、ついつい慎重になってしまい、感想と推薦文を書くのが延び延びになってしまっていた。

それが踏ん切りがついたのが、今日(日付上は昨日)来ていたBBMのメルマガだった(同じ内容のバックナンバーへのリンク)。『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』が「早い者勝ち」として紹介されていた。こちらは本書の抜粋版だ(と私は認識している)。「早い者勝ち」というのは、こちらも絶版で中古しか手に入らないからだ。

この前同じくBBMで紹介されていて、私も今読んで感動している『成功する練習の法則』にジョン・ウッデンがイントロダクションから登場する。それでBBMの土井英司氏がジョン・ウッデンについて調べて上記の本にたどり着いたというのだ。しかし、実はBBMでは『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい』ですでにジョン・ウッデンの名前が出ているのだが(それでその本も買ったのだ。現在は積読状態だが)。それはともかく、何とかこの本に日の目を当てたいと前々から思っていたので、ちょうど今が好機ではないかと。

というわけで、ディスカヴァーの干場弓子社長、再版をお願いします!タイトルは変えたほうがいいと思うけど。新書版とかでどうでしょ?あと、電子書籍もぴったりだと思いますが。…社長にネット経由で直接伺ったところ、版権などの問題で難しいそうです…。中古、あるうちに買いましょう。必ず元は取れます!

購入・各種データ

画像も文字もアマゾンにリンクを張ってあります(運がよければ中古があります)。私は確か地元の本屋で買いました。

まじめに生きるのを恥じることはない

ちなみに、著者のジョン・ウッデン氏は、大変残念なことに2010年6月4日に99歳で亡くなったそうです。老衰とか。大往生ですね。ご冥福をお祈りします。

定価より高い中古でも売れてます!売れてます!売れてます!

復刊!『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』

『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』が復刊されました!しかも、土井英司氏の「この名著に気づかなかったことを最も後悔しています」という帯付きで。さっそく私は人に薦めまくっている。画像も文字もアマゾンにリンクを張ってあります。

元祖プロ・コーチが教える 育てる技術

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初回更新:2013-10-05 (土) 03:24:30
最終更新:2017-08-11 (金) 09:47:52
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