カエルの鼻―たのしい動物行動学

感想など

なんだかヒキガエルの生態についてまったくわかっていない新聞記事が出たりしているので、怒りとともに緊急アップ。本を読んだのはもう2年以上前だ。

ヒキガエルは、毎年産卵に同じ池を訪れることがすでに知られている。では、当のヒキガエルたちはどのようにして同じ池に戻ってくるのだろうか、というのを調べてまとめたのが本書。

この本の目的は、ヒキガエルの生態を紹介することよりも、どのように科学的な手法で調べていくかの紹介。著者独特のユーモラスな表現を交えていて、良質な科学読本に仕上がっている。

理系離れが叫ばれているが、まずは小学校の先生がこういう本を読み、しっかりと子どもたちに紹介することだ

著者がその先生にしごかれたことや、同時に学生を鍛えている様子など、そういった描写があるのも興味深い。

また、都会でヒキガエルの生息地が減っていることなど、うーん、なるほどなと思わせる。ちょっとやるせない気持ちにもなった。

それにしても、八坂書房のこのあたりのシリーズは本当に素晴らしい。もっと正当に評価されて、きちんと売れてほしい。

購入・各種データ

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カエルの鼻―たのしい動物行動学

関連本

ヒキガエルについては、以下の本もお勧め。

金沢城のヒキガエル 競争なき社会に生きる (平凡社ライブラリー (564))

混沌の書棚>自然科学一般

初回更新:2012-05-10 (木) 10:11:55
最終更新:2012-05-10 (木) 10:16:10
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