クモの巣図鑑
感想など
生まれて初めて、本屋で確認しないでいきなりネット(honto)で図鑑を買った。本書を知ったきっかけはツイッターだったと思う。
この本はクモの入門書にぴったり!虫好きというか昆虫好きの私も、クモはほとんどわからない。興味がないわけではないけども、同定が大変で、見ても写真に収めるのも躊躇してしまうこともしばしば。『日本のクモ (ネイチャーガイド)』も持っているのだが、まったく活用できていない。
そんな私に救いの書!まさに、こんな本がほしかった!種類が40種に絞ってあるので、続編もほしいところだが、まあ、まずはこの40種からか。
文章は子供向けに書かれているので、とてもわかりやすい(すべての漢字にふり仮名がふってある!)。クモの巣の写真は、糸を浮かび上がらせるためにフラッシュでクモ本体がほとんど白飛びしているものが多いが(私も自分で写真を撮ってよく経験する)、同じ見開きページに見やすい標本写真もいっしょに出ているのでほとんど問題ない。どういうところを探せばいいのか書かれているところもうれしい。それが大切なんだよ!多くの図鑑に欠けているのはそこだ。
クモの巣に興味を持ったお子さんには、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃんでもおばちゃんでも誰でもいいので、ぜひプレゼントしてあげてください!いっしょに身近な自然を楽しみましょ。
クモの糸について書かれた文章が小学生のとき国語の教科書に出ていた(芥川龍之介の短編ではないぞ)。国語は大っ嫌いだったが、そこは家で何度も読み返した。中学生になってからもたまに読み返したくらいだ。そこで縦糸はあのネバネバがついていないというのを知った。以来、クモの巣(主にコガネグモの仲間の巣)を見ては縦糸をびんびん弾いたりして遊ぶようになった(今でもだ)。
そんな私だが、夏から秋にかけてよく見るジョロウグモの巣、こんなことまったく知らなかった!
ジョロウグモの巣は円形のように見えるが、上側の部分には横糸がない。よく見ると、巣の左右で網の細かさが違っているのがわかるだろう。クモは、左右半分ずつかわりばんこに巣を修復しているのだ。
春になったばかりだが、もう早く秋になってほしいよぉ。この目で確かめてみたいよぉ。
オニグモ探しも面白そうだなあ。家の周りで見るオニグモ、小さいなあと今の今まで思ってきたが、あれはそういう種類なんだなあ。イエオニグモってやつだったのだな。けっして栄養失調というわけではなく。
いやあ、虫の世界って、いろいろ種類があって楽しいですね。よほどクモにくわしくないかぎり、まず買って損のない一冊です!
購入・各種データ
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クモの巣図鑑
初回更新:2013-03-14 (木) 11:45:53
最終更新:2015-04-22 (水) 10:22:25
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