シロアリ(岩波科学ライブラリー)

きっかけ

多分ツイッターだと思うのだが、チラッとネットで見かけて面白そうだったのでhontoのほしい本リストに追加しておいて、他の本とあわせて買ってみた。

感想など

着いたときに、あまりに薄くそれでも1,500円(税別)なので、正直、しまったと思った。本屋で見ていたら、まず図書館で間に合わせようとしただろう。

シロアリというと木造の家をバリバリ食べていくというイメージ。あと、他のイメージとしてはどこか外国(アフリカあたりやオーストラリア?)での巨大なアリ塚。それから、アリと名がつくけどアリとはまったく別の社会性昆虫。アリはメス社会だけど、オスもいること。それと子供のときによく見た巨大な女王とけっこう大きい王。大人になってから知ったのは、体内にセルロースを分解する細菌を飼っていて(共生していて)、だから木材を食っていけること。本書を読むまでの私の知識はこんなところかな。そうそう、実体験として、私はシロアリの実物を見たことがない。少なくとも、目に入ったことはあったとしても、それがシロアリだと認識したことは一度もない。

読んでみると、へーの連続。昔やっていた『トリビアの泉』でいうと本書の内容は10へーです。例えば、シロアリのワーカーたちはみんな幼虫だった!これなんか、へーというか、えー!?だな。落とすことのできる翅の構造も初めて知った。へーである(ただし、理解するまでちょっと時間がかかった)。

他にもいろいろ。サブタイトルの意味もネタばれになってしまうので、私はここでは明かさない。

文章は読みやすく、著者が若く(はじめはなんとなく20代かと思いました。実年齢ではなく雰囲気がいい意味で若い)、やや高度なことはコラムにして別枠、しかもユーモラスできれいなカラーのイラストつきといたれりつくせり(この岩波科学ライブラリーのシリーズはみんなそうなのか?)。もろもろひっくるめると1,500円は納得のお値段でした。

いやあ、本って、昆虫って面白いですね!

購入・各種データ

画像は楽天ブックス、文字はアマゾンにリンクを張ってあります。

シロアリ――女王様、その手がありましたか! (岩波科学ライブラリー 〈生きもの〉)

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初回更新:2013-03-01 (金) 15:58:11
最終更新:2013-03-01 (金) 15:58:11
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