ツマグロヒョウモン

子供の頃には身の回りにはいなかった蝶。どんどん北上しているらしい。実際に図書館で借りた、地域の生きものに関してかなり詳細に調べられている90年代に出版された資料にも、ツマグロヒョウモンの記録はなかった。北上は、温暖化と関連付けられているが、私はその説には疑問を持っている。確かに、最低気温の上昇との関係はあるだろうが、それ以上に食草であるパンジーやビオラの流通、さらにそれら園芸種のスミレの野生化が大きいのではないかと見ている。実際に、うちの庭に来るツマグロヒョウモンは、勝手に生えてきた園芸種のスミレで繁殖している。また、園芸店の店先で、産卵に来ているメスを見たこともある。

オスは豹柄だが、メスは「褄(つま)」の部分が黒く(だからツマグロヒョウモン)、他はオレンジ系の鮮やかな模様である。メスはカバマダラという南方系の毒蝶に擬態していると考えられている。

幼虫は、黒地にぼつぼつの棘上の赤の少し入る突起があり、さらに赤いラインが背中に縦に入る。スターウォーズのエピソード1に出てくる悪役ダース・モールに似ている。

画像

また今度ね。

関連サイトの都会に生きる昆虫のツマグロヒョウモンをとりあえず。

各種データ

和名ツマグロヒョウモン
漢字褄黒豹紋蝶
学名Argyreus hyperbius
幼虫の食草スミレ科。そこらの庭先のパンジーなどにもよくついている
目撃度街を歩いていて、普通
目撃場所そこらで
目撃時期春~秋。秋に増えるかな
世代交代越冬形態は幼虫や蛹?、年に4~5化?

分類

動物界
 節足動物門
  六脚亜門
   外顎綱
    双丘亜綱
     長翅節
      チョウ目
       アゲハチョウ上科
        タテハチョウ科
         ドクチョウ亜科
          ヒョウモンチョウ族
           ツマグロヒョウモン
            ツマグロヒョウモン


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初回更新:2015-08-13 (木) 10:52:34
最終更新:2015-08-13 (木) 10:52:34
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