影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか 第2版

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※ 2014年7月10日に第3版が出版されました。アマゾンで確認する場合は、以下を。表紙は水色です。影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

知らずに済ませると一生損する?恐るべき本

この本を私が知り、買ったきっかけは『土井英司の「超」ビジネス書講義』だった。この『影響力の武器』にアクセスできただけでも『土井英司の「超」ビジネス書講義』を買った価値があったとさえ思っている。それも情報量たった1,000円で。3,000円近い値段(税抜き)、地味な表紙、少し厚め、出版社聞いたことないと、本屋で見てもよほど気が向かない限り、私が本書を手に取ることはなかっただろう。

土井英司の「超」ビジネス書講義』のP204にはこう書かれている。

かなりしつこくても、本当に役に立つので書きます。コミュニケーションにおいても教科書となる基本書はP201でご紹介した『影響力の武器』。人の心理を知らないことにはコミュニケーションはなりたちません。
 チャルディーニに並ぶ基本書をもう一冊挙げるなら、やはり古典の『人を動かす 新装版』(デール・カーネギー著、創元社、1999)。この二冊は基本書なので、理屈抜きに読むべきです。

理屈抜きに読むべきです。理屈に抜きに読むべきです。

『人を動かす』は私が大学4年のときに知った愛読書。当時『道は開ける』とともに人に薦めまくった。それと同じレベルにおかれているなら、迷わず買いだ。ちなみにP201となっているが、それはP199の間違い。そして、そこにはこう書いてある。

扱うのが情報でもサービスでもモノでも、人がかかわらないビジネスはありません。王道として心理学の本は押さえるべきです。
 すでに読んでいる人も多いでしょうが、圧倒的に優れた一冊は『影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか 第二版』(ロバート・B・チャルディーニ著、誠信書房、2007)。これさえあれば、あとの心理学本は不要とさえいえます。(中略)
 心理学の本は大量にあります。(中略)実は学問のベースはみんな一緒です。同じものについて手を変え品を変え書いているだけで、違いはほとんどありません。「何冊も買うのは時間とお金の無駄」と覚えておきましょう。

これさえあれば、あとの心理学本は不要。何冊も買うのは時間とお金の無駄。これさえあれば、あとの心理学本は不要。それでもまだあなたはこの本を買わないのですか?読まないのですか?もう知りません。

一応、感想など

私はこの本を買って、そして読んで、本当によかったと思う。人をだますことにも、人からだまされないようにすることにも、両方に使える。何より、知らずにいたら人生恐ろしいことになっていたとさえ思う(今まで知らなかったので、恐ろしいことになっていたのだ、きっと)。一部は知っていることもあるが、本当に一部だ。

人をだますというと人聞き悪いが、人に影響を与えるという意味で良いことにも悪いことにも使える。早速私は仕事で使っており、すでに成果も上がっている。もちろん、良いことに使っていると自負している。

以下の6つについて書かれている。

  1. 返報性 (reciprocation)
  2. コミットメントと一貫性 (consistency)
  3. 社会的証明 (social proof)
  4. 好意 (liking)
  5. 権威 (authority)
  6. 希少性 (scarcity)

あれこれ読んでいて背筋が寒くなったところ多数だが、ここでは「好意」についてだけ触れておこう。

私はあるとき、とても認めたくないのだが、アルバイトの採用は、完全に自分の顔の好みで決めていることに気づいた。男女問わずだ。それを何人かの同僚に話したのだが、「それ分かる」等、共感してもらえた。正直、意外だった。本書の「第5章 好意」にはこう書かれている。

外見の良い人の方が他者との付き合いで有利になるというのは一般によく知られていることですが、最近の研究によれば、どうも私たちはその効果の大きさと影響が及ぶ範囲をかなり過小評価していたようです。

そして、その後さまざまな事例、研究結果が紹介される。どうも私たちはその効果の大きさと影響が及ぶ範囲をかなり過小評価していたのだ。かなり過小評価。原文は知らないが「過小評価」に「かなり」という副詞までつけている。読めばそれがオーバーな表現ではないことが分かる。むしろ、生ぬるいかもしれない。

ここを読んで、自己分析の裏づけが取れたと思って、すさまじい恐怖とともに私は少し安堵もした。

アマゾンのレビューにはもっといろいろなことが書いてあるから、まだ買う決断できない人も、まずはそちらを読んでみては?

購入・各種データ

画像は楽天ブックス、文字はアマゾンにリンクを張ってあります。私はhontoで買いました。売れてます!

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

関連本

影響力の武器 実践編』もあり。あわせてお薦め。


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初回更新:2013-06-06 (木) 09:34:42
最終更新:2016-10-23 (日) 15:57:39
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