日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミ

こだわりの白バック!~これで1,000円(税抜き)はおかしいだろ!~

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破格である。これで、これで1,000円(税抜き)はおかしいだろ!こだわりの白バック!標本写真よりも生態写真の方が圧倒的に好きな私だが、この白バックの写真はいい。とても見やすい。スズメガのページなんて、もう戦闘機が並んでいるようでかっこいいぞ!

以下、「はじめに」より抜粋。

本書ではあえて、生きた昆虫を白い背景の上で撮影する「白バック」という手法を採用しました。(中略)逃げるし、跳ねるし、飛ぶし、噛むし、刺そうとする虫までいて撮影は困難を極めました。それでも白バックにこだわったのは、標本では失われてしまう微妙な色彩や質感、生きている昆虫の魅力を見られる図鑑が作りたかったからです。また、形態だけでなくその姿勢も併せて紹介できる白バックは、野外で出会った昆虫を調べる際、とても有効なのです。

まさにそういう図鑑に仕上がっている。野外で昆虫を観察しているヒトならば、出てくる写真を見てピンとくるはずだ。また、この「はじめに」の続きにも我が意を得たり!ということが書いてある。私が「各種の図鑑」の「観察の道具としての図鑑類」の最初の段落に書いたこととほぼ同じことだ。

各種検索表も充実!デジカメ&ネット時代の申し子のような図鑑

各種検索表も充実。デジカメ&ネット時代の申し子のような図鑑だなあと思う。「出会う頻度の高い種を重点的に収録」し、その中で「体長10mm未満の小型種や外見での同定が難しい種を原則的に省」いたところは、まさにそう。「環境指標や分布拡大などの話題性高い種」を入れたのは今風。さらに「北海道や沖縄など地域的に身近な種」も入れるその地域に住むヒトへはもちろん、その地域にわざわざ出かけに行くマニアへの配慮。虫屋がこだわって作ったということがよくわかる。

2013年5月発売予定の2巻も楽しみだ。ちなみに、出てくる昆虫は2冊あわせて1400種で、1巻、つまり本書に収録されているのは、

の731種。チョウ目以外、すべて不完全変態の昆虫ですね。本書を開いて見ればわかるが、カメムシ目の充実っぷりがすごい。

  • 虫にあまりくわしくない人へ~カメムシをなめるな~
    • 野外に昆虫探しに出かければわかるが、実は、カメムシというのはいろいろな種類が目につく。臭いといって敬遠されることが多いが、背中の模様は実に多彩で非常に面白い。(カメムシも面白い!!という「ですよね!」と思わず同意してしまう名前の有名サイトもあるから行ってミソ。とにかく写真がきれいだから)

      そもそも、カメムシを観察していて、臭いのを嗅がされたことはほとんどない。ただし、マルカメムシはちょっと近づいただけで、小ぶりなくせに強烈である。マメ科の植物、特に夏場のクズには大量についているから、ぜひ体験して欲しい。

      日本原色カメムシ図鑑という素晴らしい図鑑があるが、まずはこの日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミから同定を開始するのは悪くないと思う。

ポケット図鑑ではあるが、ものすごいこだわりの詰まった一冊!そのこだわりを肌で感じ取れる自分がまたうれしい。破格である。これで1,000円(税抜き)はおかしい。

ツイッターで知らなければ多分私は買わなかった。売れ行き好調ならば増刷されるだろうけど、手に入れられるうちに買っておいたほうがいいと思うよ!

内容は間違いなくいい。しかし、売れるというのはまた別の要素だからなあ。ネットで評判がじわじわ浸透し、夏休みに小学生を持つ家庭でさらに話題になればいいなあ。ああ、虫好きを増やしたい!

書籍データ・購入等

リンク先へどうぞ。画像は文一総合出版、文字はアマゾンにリンクがはってあります。この画像は17インチディスプレイで見て、本物よりも大きく写っています(汗)。本物は文庫本サイズですから。

また、その画像のリンク先では本書の「立ち読み」が出来ます。ぜひ、ご覧になってください。欲しくなっちゃうよ(笑)!売り切れる前に買おう!!

日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミ (ポケット図鑑)

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初回更新:2013-04-16 (火) 09:58:26
最終更新:2013-05-27 (月) 10:39:43
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