狩蜂生態図鑑

感想など

ツイッターでこの本のことを知り、絶対買う、絶対買う、絶対買うと思った。発売はちょっと予定より遅れたようだったが、そろそろかなというところで、連日仕事帰りに本屋をチェックしていた。

サイズが予想に反して大きくかつ本棚の一番端にあったので、その前日にもすでに入っていて見落としていたかもしれない。実際の購入は、上の翌日ではなく、さらにその2日後になった。

大変な労作だと思う。1年や2年でできる本ではない。まあ、図鑑というのはどれもそうかもしれないが、いい意味でアマチュア(=愛好家)でなければ作り上げられなかったと思う。

著者のことが気になって巻末を見ると、ああそうか『校庭の昆虫』の著者の一人。しかも、勤めていた都内の私立女子中学高校を退職していた。好きなことが存分にできる身分になったのですね。

虫の初心者からその世界に入っていけるように内容はかなり基本的なことから、きっとファーブルもびっくりのディープなことまで書かれていて、盛りだくさん。標本写真ではない写真集を単にイメージしていただけなので、いい意味で裏切られた。まさに生態図鑑だ。蜂の分類から進化まで書かれているのもうれしい。相当濃い内容で、お得感満載。さすが全国農村教育協会。まあ、出版社からして、はずれはないと思っていたけど。

人工物の上に蝶や蛾の幼虫のフンが落ちているのを見るたびに、フンは擬態する必要ないしねえと思っていたのだが、地面に落ちたフンをくまなく探し、見つけてからその上のあたりの葉を探すハチもいるという。フンで幼虫を探すのは、ヒトだけではなかったんですねえ。

狩蜂以外のハチも(アリも)一部出ている。個人的には、バラハタマバチが出ているのがうれしい。ただ、ハチの写真は同定にはあまり使えないと思う。しかし、そんな不満は見事な写真の数々を前に吹き飛んでしまう。ぜひ、多くの人に手にしてほしい一冊だ。

購入・各種データ

画像は楽天ブックス、文字はアマゾンにリンクを張ってあります。

狩蜂生態図鑑―ハンティング行動を写真で解く

正誤表

出版社の全国農村教育協会による正誤表


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初回更新:2012-10-05 (金) 23:23:22
最終更新:2012-12-26 (水) 23:20:17
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