秩序と混沌
"あれ"と"これ"の必ずしも二項対立ではない走り書き
"あれ"と"これ"の必ずしも二項対立ではない走り書き
ともに原子核の核分裂反応でエネルギーを得るところは同じなのだが、その核エネルギーを持続的に緩やかにコントロールするのが原発(原子力発電)であり、一気に反応を起こすようにさせるのが原爆(原子爆弾)である。そのため、核分裂の原理は同じでも、それを利用する技術はまったく異なる。
そのため、いくら原発の研究開発および運用をしても、それだけで原爆を作ることは絶対にできない。
また、原発事故が起きても原爆が落ちるような核爆発は絶対に起きない(福島で起きたのは水素爆発であり、周知のように放射能を撒き散らすことに変わりはないが。さらにいうと高速増殖炉では核爆発は起き得る)。
原爆についてはウラン型とプルトニウム型があり、この違いを押さえることも必要である。
8月6日広島に落とされたのがウラン型の原爆であり、8月9日長崎に落とされたのがプルトニウム型の原爆である。これは小学生のころから聞かされていたが、だからなに?というのがずうっと疑問だった。
ウラン型の原爆は技術的には簡単に作れるらしいのだが、原料となるウラン235が手に入りにくく、濃縮ウランというのを作らなければならない。これにはきわめて高度なテクノロジーが必要。2発目が作れなくなってしまうので、広島に落とされた原爆はぶっつけ本番であったという。
プルトニウム型の原爆は、原料はプルトニウム239という原子炉の副産物であるため手に入りやすいが、爆縮という特殊な技術が難しく、簡単に製造できない。こちらは長崎に落とされる前に実際に実験が行われている。
まとめると、
おかげでテロリストには原爆を作ることが不可能になっている。国家レベルの技術や資金が必要になる。
混沌の間>秩序と混沌
初回更新:2015-08-12 (水) 17:19:30
最終更新:2015-08-12 (水) 17:19:30
a:263 t:1 y:1