自分の会社をつくるということ

あ、美人!

自分で会社をつくるということ表紙・クリックで拡大

もう1年以上前だと思うが、図書館で、確か勝間和代の『結局、女はキレイが勝ち』を探していたときに、背表紙に若い美人の写真が入っている本が目に入り、手にしたのがきっかけ。タイプ♪~と思いながらパラパラ見たら面白そうだったので、そのまま借りた。『結局~』は結局探すのやめて。

昨日か一昨日著者をテレビで見かけて、読み返したい部分があったのでまた借りてきた。

明らかに私は本書の読者として想定されていないと思うのだが、非常に役に立つ部分が多かった。私は別に若い女性ではないし、起業も考えていないにもかかわらず、である。

何が役に立ったかと言えば、女性の発想、女性特有の思考、嗜好などなど、とにかく女性視点からのすべて。あらゆる女性が著者の経沢香保子のように考えるとは思っていないが、女性社員のクセなど、本当に参考になる。

そして、著者が若いころに書いていることもあり、勢いがあって、読むだけで元気になる。

ただ、ここを書く前に、よせばいいのに、アマゾンのレビューを見に行っちゃったから、ちょっとたじろいだよ。行けばわかる…。

その中で、辞めた社員に対して失礼というのが複数あった。辞めた社員は会社についてこられないからだという内容についてだが、これについて私の見解を述べておきたい。私は今の会社に勤続20年目だが、入ったころは株式公開を目指している未公開企業で、今は東証一部上場にまでなっている。この業界ではそうは言わないが、今風に言えばベンチャー企業に就職していたことになる(けっこう無自覚で、笑)。さらに、アルバイトが主戦力でそれを多数預かるプレーイング・マネージャーになって11年目。だから、言う資格があると思う。

職員が辞めるのは、家族の介護などの自分自身以外に問題がある場合を除いて、原因は2つ。その部署や会社のリーダーの未熟さ、器の問題、もしくは、退職するヒトが会社の変化のスピードについて来られないから。まさに本書に書いてあるとおりだと思う。

もう一つ。会社のPR本という批判があったが、そんなの当たり前。社長なんて、会社をいかに大きくするかしか考えていないんだから、PRとしての側面がなければ、わざわざ貴重な時間を割いて本なんて書くわけがない。

とはいえ、アマゾンの批判的なレビューは的確なことも多いので、そちらも考慮したうえで本書を読むのがいいと思う。

もう一つ。女性だから注目されるというような批判もあった。まさにその通り。たとえば、しょこたんが男だったらキモいでしょ。でもね、女性だから不利をこうむっていることだっていっぱいあるはず。だから、自分の武器を使う、そんなの当たり前でしょ。その手の批判は的を得ているけども、まったく無意味だと思う。

購入・各種データ

画像は楽天ブックス、文字はアマゾンにリンクを張ってあります。

自分の会社をつくるということ

混沌の間>混沌の書棚>自分の会社をつくるということ

初回更新:2013-08-13 (火) 20:40:06
最終更新:2013-08-14 (水) 17:10:23
a:1136 t:1 y:0