自分を超える法

出会い

自宅最寄り駅の本屋に仕事帰りにふらっと立ち寄ったとき、平積みしているのが目に入った。タイトル『自分を超える法』。うーん、あの本とタイトルが似ていると思ったその瞬間、帯の「アンソニー・ロビンズ」が目に入り、ああ、やっぱり、別タイトルの似たような本を出したんだと思い、と同時にいっしょに写っている若いイケメン男性の写真に衝撃を受けた。アンソニー・ロビンズってこんなに若かったの?タイトルには惹かれつつ、引いたが、思わず手にとって中身を見た。

よくよく見ると著者はアンソニー・ロビンズではなかった。「世界No.1コーチ アンソニー・ロビンズの史上最年少トレーナー」なるほど。それで若い。中身は非常に興味深かった。購入しようかどうか迷った。

後押し

その数日後である昨年末の12月26日、QHMを購入した北摂情報学研究所からメールが来ていた。年末年始の営業についてのお知らせだったが、この『自分を超える法』を絶賛していた。それは以下のような内容(北摂情報学研究所から掲載の許可をいただいています)。

  • メールの内容抜粋
    • お休みの間に、是非読んで欲しい本を紹介します。

      ■ピーター・セージ「自分を超える法

      今年読んだ本の中で、最も影響を受けました。

      この人は、
      ・世界一のマーケッター「ジェイ・エイブラハム」のビジネスパートナー
      ・世界一のコーチである「アンソニー・ロビンズ」の最年少トレーナー

      といった、凄い経歴の持ち主なのですが、そんな事よりも
      この人の考え方、行動が本当におもしろいんです。

      精神論だけでなく、
      具体的なエピソードがたくさん書かれているので、
      スッと頭に入ってきます。

      とてもメールでは書ききれないので、
      とにかく、本屋で、
      153ページを立ち読みしてみてください。

      続きが気になって、どんどん読み進め、
      気付いたらレジに持って行ってしまう・・・
      それくらい引き込まれます。

      お金をどう作るかという事に止まらず、
      自分の中の思い込みや制限を外すことで、
      いくらでも価値を作り出せると、実感できました。

      これから、何度も読み返したくなる本です。

      ビジネスをされているなら、必読です。
      是非、読んでみてください。


      ここまで

そのあともう一度立ち読みし、これで買うことに決めた。

感想など

12月30日の深夜にビーケーワンで初めて注文して、なんと30日中に着いた。しかし、『自分を超える法』はしばらくは寝かしておき、他に一緒に頼んだ『采配』の方を先に読み始めた。

年が明けて、通常業務がはじまったその日、私にとってかなり衝撃的な出来事に遭遇した。くわしくは書かないが、テレビや新聞にも小さく取り上げられた事件だった。私自身もけっして特定されない形で、あれは俺のことだよと言えるものが新聞に出た。あまりにも守るものが多く、本当に必死だった。

1週間もせずにほとんど収束したが、平行してこの本をむさぼるように通勤電車の中で読んだ。直接すぐに役立てようというわけではなかったが、夢中で読んだ。おおむね読みやすく、とても興味深く、前向きな気持ちになれた

なんとなく気になった見出しから読み始めたので、どれくらいですべてを読み終わったのかわからない。読みやすい割にずいぶん時間がかかったような気がしたのは、500ページを超えた本だったからだということに後で気づいた。そんなに厚さを感じないのは紙質を落としているからか。時間がかかったのは何度も同じところを読み返したというのもある。

全体を通じて、体系的にまとまっている感じはしない。それは、以下の目次、自分を超える「5つの法則」を見てもわかるだろう。

  1. 成功の心理学
  2. お金の作り方
  3. リーダーシップを高める
  4. 世界観を作る
  5. 10倍強くなる文章術

いろいろなエッセンスがぎっしりとつまっており、それを著者の体験を通じて、たとえを通じて、わかりやすく紹介してくれている。この本を読んで学ぶというよりも、自らヒントを得て行動に移すための本といえようか。

あとがきにはこう書いてある。

自分自身でいてください。
成功者のコピーをしたいという人は成功者をコピーしたいのではなく、成功者が得ている結果をコピーしたいだけなのです。

いみじくも著者の言いたいことが表されている。

お金の作り方(Financial freedom)

「お金の作り方」が、エピソードが具体的で一番読みやすく、わかりやすいかもしれない。お金は必要じゃない、必要なのはよりよい戦略というのは、ぜひ頭に叩き込んでおきたいフレーズだ。そして、どうすれば、より多くの価値を加えることができるか?という自分自身への質問は、わくわくする実に楽しいものだ。

振り返ってみれば、私もお金をかけずに期せずしてほしいものを手にしていることが今までにも何度もあった。無意識のうちに、似たようなことをやっていたことに気づく。

成功の心理学(Unstoppable mindset)

意識付けは別にいいだろうと思って、最初は読み飛ばしたのが「成功の心理学」。以下の言葉は、自分の半生を振り返って、非常にしっくり来るものだった。

人生の質は、あなたが居心地のよさを感じられる、不安定感の量に正比例する

安定しすぎると、自らそれをぶち壊したくなる。そんなことの繰り返しだった。実は今の職場も、非常に良い感じになり、業績も上がっている。このままおいしい思いをしたいと思いつつ、同時に、これでは成長もなく、面白みがないとも感じている。異動はしたくないが、そろそろ異動したいとも思っている。

適度な不安定感こそ、人生の質を高めるのに必要な要素というこの構造がわかれば、今までの自分の行動の選択に納得がいく。そういうことだったのかと。同時に、この言葉で、変化を嫌う人、変化を拒む人に苛立ちを感じるのがなぜなのかもわかった。私の周りの人間が変化を拒むとき、私の人生の質の向上への意欲にブレーキをかけることになるからだ。

10倍強くなる文章術(The skill of copywriting)

日本語の文章術というよりは、文章を中心とした広告の作り方について。本気でやるには努力がかなり必要と感じた。本気で利益を出したいのならば、これくらいは必要だろう。

読み終えてそんなことを感じていたちょうど数日後、本社から緊急DMの指示が来た。作業期間は指示が来た日を入れてたった2日。DM投函でもあるその2日目、出勤の際の電車の中で、すぐに使えるところはないかとものすごい問題意識を持って再読した

DMの雛形が決まっているので、工夫できるところは限られている。手書きが3箇所あるだけ。それは、

  • 宛名
  • 印刷された本文の後の一言コメント(2行)
  • 署名

"「○○」様と顧客の名前で送るようにします"と本書に書いてあるとおりなので、1点目はクリアー。

署名は"本文と「違う色」を使うようにします"と書いてあったので、前日に手書きでどれくらい時間がかかるかの測定も含めて1/3書き終えていたのだが、思い切ってすべて破棄した。そして、署名も含め手書き部分はすべて青い水性ボールペンで書いた。確かに、青の方が目立った。

一番大切なのは、どう考えても一言コメントである。本社からの見本は「お元気ですか?」云々かんぬんという無難なものだった。これは、このDMの目的が、到着したころを見計らっての送付した先へのいっせい電話がけをするためのきっかけ作りだったからだが、私はこれより効果をあげることを考えた。向こうから電話をしてきてほしい。本書にはこう書いてあった。

相手にしてほしいことを伝える
コピーを見た人々が、「あなたが頼んだことをしてくれる」と考えてください。例えば「このサンプルを今すぐご請求ください」と書けば、「請求してくれやすくなる」のです。

だから、こう書いた。「今すぐお電話ください!」その後は電話番号。これは『仕事のヒント』のP35に書いてあったことを反映させた。さらに、これだけでは1行で終わってしまうので、"行動を「遅らせると痛み」があるようにします"というのを反映させた、きわめて簡単なコメントを書き加えた。これは、手書きをしながら、なるべくすばやく書けるものに順次改良しながら行った。

結果、来たよぉ、電話。何件かは成約した。結論だけ言うと、私はこの仕事で夏のボーナスを30万円上乗せしたよ。

著者ピーター・セージ自身による動画

購入・各種データ

大きい画像は楽天ブックス、小さい画像と文字はアマゾンにリンクを張ってあります。

自分を超える法
今回はbk1にもリンクを張ってみました。

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初回更新:2012-01-15 (日) 10:23:47
最終更新:2012-02-14 (火) 09:36:30
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