6.観察する場所-観察の7つ道具

観察する場所は、明らかに道具ではないが、環境によってそこを利用する生物はまったく変わってくるので、きわめて重要な要素である。そこで、7つ道具の数合わせのためにも(笑)ここにいれた。また、無理やり言うと、家は観察するためのもっとも高価な道具ではある。

自宅とその周辺

うちの家とその周辺は下の図のとおり。方角はふつうの地図と同じで、上が北、下が南、右が東に左が西

自宅とその周辺

縮尺は、いい加減である。庭をつぶせば、もう一台分の駐車スペースができて、まだちょっと庭が残るくらい。各々の観察スポットについて、周辺の環境や歴史も絡めてもう少し詳しく。

もちろん、メインの観察場所。今でこそゼニゴケを中心に緑で覆われているが、家を買った2002年の11月には、ほとんど雑草すら生えていなかった。雑草は業者が手入れをして抜いていたのかもしれないが、覚えているのは、ドクダミ1本、ホトケノザ少々、それにイネ科の雑草が数本だった。とにかく、庭の色は、黒!

さらに、最初の年にヒマワリを植えるために土を耕していたら、軍手が出てきたり、ビニールが出てきたり、いまだに大きな石もごろごろ、散々な荒地だった。子供の通う小学校の航空写真を見て、長い間この土地はアスファルトの駐車場だったのを知るのはその後である。

また、庭の(図で)右上部分は、なぜか砂が敷かれていて、地面に顔を近づけるとどうも臭うと思ったら、ネコのトイレになっていた。ころころ3~5cmの古いかたまりがいくつも出てきた。

庭の広さにはまずまず満足しているのだが、残念ながら、日当たりは極めて悪い。まず、東側にはB家が南北に縦長(図で上下)にあるので、庭の右側半分は夏でも昼まで日が当たらない。

また、上の図にはそこまで描いていないが、南側には横長にC家があり、冬は昼まで庭全体に日が当たらない。ちょっとだけ救いなのは、C家は西側の一部だけ2階がないので、昼過ぎには、日当たりがよくなる部分が増える。

上の図で「庭」と描いてある左側部分が比較的日当たりのよいところであり、陽性植物はここでないと十分に育たない。雑草にとってもつらい土地である。そのため、コケが繁殖したりする。

庭の周りは、すべて、粗い格子状のやわらかい金属のフェンスで囲まれている。高さは私のへそあたりで、あまり高くない。うちの駐車スペースのところ以外は、境界線を兼ねておりで互いの共有部分であるので、手を加えてはいけないことになっている。2ヶ所に園芸用のついたて(ラティス)を地面につっ刺してもいる。右下のものは、B家の玄関前であり、左のものは私道から多少なりとも目隠しするためのものである。

B家の敷地には、5本の木がはじめから植えてあり、これまた目隠しになっている。B家は庭いじり等にまったく興味のないため、引っこ抜いてもらう見積もりもしたそうだが、結構なお値段なので断念したようである(※)。高さや枝分かれも不ぞろいになってきており、とても自然である。しかし、あまり伸びてくれると、いよいようちの庭の日当たりが悪くなってしまう。

※ 結局、何年かしてから引っこ抜かれました。

2011年9月段階では、庭の境界に沿って西側にはバラ、南側の大半にモッコウバラ、一部東寄りにアジサイ、東側にはサンショウが想定外の伸びを示し、しばしばB家の敷地に侵入して迷惑をかけている。

駐車スペースと芝

駐車場が家を買ったときからついているのだが、車を持っていないので、ただのオープンスペースである。家側には自転車4台を置いている。実際に住みはじめてみて、あまりに無防備な感じがするので、私道側にはプランターや植木鉢を置いて、結界を張っている。結界といっても別に風水やなにかの魔術ではない。不思議なもので、物を置いてみると心理的にバリヤーのようなものができて、敷地に入りづらくなるものである。ほかにも右側のほうに植木鉢やプランターがある。すべてクミゴン(妻)の管理下にある。

駐車スペースの真ん中は、芝が最初から植えてあった。手入れはほとんど何もしていない。クミゴンがたまに雑草を抜くくらいである。家を買ったとき、芝の上に糞があって、憤慨したのを覚えている。はじめイヌのものだと思ったが、その後、ネコによるものだろうとにらんでいる。ここは日当たりがきわめて良好で、夏などぼうぼうに青々と芝が生える。B家は車を持っており、休みの日に出かけるときしか乗らないので、夏でも芝や雑草はほとんど枯れている。

西日砂利(ニシビジャリ)

植物にとって、西日はよくないというのをなにかで読んだことがあるが、西日しか当たらない場所である。大粒の砂利が敷かれており、はじめのうちは雑草もあまり生えなかった。1年目に金網沿いにアサガオを植えたら、そこそこ育った。2年目はアサガオが自生し、残暑がきつかったこともあり、大繁殖した。3年目以降も楽しみにしていたら、やはり毎年自生している。

うちの西側は、2台の車がすれ違えないほどの狭い私道をはさんでD家だが、真西は家が丸々1件余裕で建つほどの大きな庭である。木や草もいろいろ植えてあり、あれなら楽しいだろう。木も高さがないので、西側からの日当たりがこれまた良好である。

2011年9月現在、庭を半分つぶし、砂利の駐車場になっている。また、家も建て替え中である。

邪魔くさいのは、そしておしっこくさいのは郵便受けのすぐ近くの電信柱である。私がマーキングしたら、イヌたちはどう反応するのだろうと、何度も考えている。18歳未満お断りの落書きをされたこともある。役所に電話したら、すぐに落書きは消してもらえた。私道に生えている電信柱なので、所有主(?)である電力会社から、毎年使用量(?)が私の口座に振り込まれている。

電灯を変えたときは、すさまじく明るくなった。おかげでアサガオたちは夜も光合成をしている(多分)。少なくともうちは門灯いらずである。

2014年4月現在、砂利の駐車場には、家を新築中。南側を空けることなく、東側(道路側)に空き地を作っている。そこは駐車場にするのだろうけど、日当たりを考えたら、ちょっと変わった土地の使い方だと思う。その建築中の家の様子は以下の通り。

22度ハロ、タンジェントアーク、46度ハロ、光芒、あ、建築中の隣の家

22度ハロにタンジェントアークはまだ普通だが、さらにレアな46度ハロが一部とはいえ見えている貴重な画像だ!ついでに光芒も出ており、てんこ盛りだぞ。建築中の隣の家を出したが、それを撮ったものではないので、見づらいのは我慢だ。うちのすぐ横の電柱も写っているが、こんなシュールな形はしていない、ノーマルタイプだ。単に魚眼レンズで撮ったためだ。そうでないと46度ハロなんて写らんのだよ。

北砂利と東砂利

西日砂利の場所と同じ砂利が敷かれている。東砂利のところには、エアコンの室外機を2台置いたので、ネコでなければ通り抜けできなくなった(ハクビシンも通っているかも?タヌキも?)。

B家の敷地も似たように北側と東側(B家から見て西側)に砂利が敷かれている。ともにほとんど日のあたらない場所であり、草もあまり生えないが、それでも、放っておくと、やはり雑草は生える。B家とうちで必ずしも同じ雑草が生えるわけでもないのが面白い。

北砂利のところには、A家の園芸植物からこぼれた種から芽が出ることもある。2年目の秋には、パンジーも咲いた。これもちょっと楽しみである。いろいろ生えてくるのを私はとても楽しみにしているのだが、しばしはクミゴンに邪魔される(引っこ抜かれる)。

玄関前

駐車スペースと同じタイプのタイルが敷いてあるので土はない。強いて言えば、タイルとブロック塀のわずかな隙間から雑草が生えたりする。植木鉢がいくつか置いてあり、季節に応じてクミゴンがいろいろやっている。

家内

さすがに雑草は生えていない(と信じている)が、生活空間にいろいろ虫が入り込んでくる。気温が上がってくると、クモなどは常連である。また、カビはもちろん生えている。3年目の時点で、風呂場のタイルと浴槽をつなぐのり(?)の部分にカビが生えている。

屋上

屋上があるのが自慢である(この家を最初に見たとき、庭と屋上があるのが気に入った)。日が1年中当たらないところにはうっすらとコケが生えている。屋上にプランターを置き、土だけを入れてあとはほったらかすという実験をしてみたいと家を買ったときから思っているが、躊躇もあり、いまだに実現できていない。

近くにあったアパートが一軒家に変わってからは少し見にくくなったが、冬の朝など、条件がそろえば富士山も見える。

昼は鳥見(や虫見)、夜は星見ができる。

徒歩や自転車でお出かけ

A川

うちから徒歩数分で着く3面コンクリート張りの都市河川。外来植物の宝庫(笑)。珍しい在来植物もあるが、毎年夏になると、何を考えているのか、外来在来の別なく、川の真ん中に生えている植物を一掃する。まったく理解しがたい行為である。あんなのに税金を使うなんて。

A'公園

A川最上流付近の公園やその一帯を今日(2014.5.6)から勝手にそう名づける。実際にはその公園そのものよりも近くでの観察が多い。

B公園

一番観察に行く場所。池と森林環境と。人工的に造られた若干の草原(湿原?)環境と。こんなお手軽にたくさんの虫と鳥が見られることに感謝。

ただし、公園管理のしかたが滅茶苦茶。あまりにお役所的な管理で、観察するための環境は年々劣化している模様。

C池

数回しか行ったことがない。

D公園

結婚前、よくクミゴンとデートした。とある本にカイツブリのことが書いてあって、池の図を見てすぐにわかった。ここじゃん!って。

E公園

かなり広大な敷地。森林環境から草原環境まである。家からちょっとあり、あまり行かないが、探検すれば相当面白い場所だ。行くならば土日がよい。

F公園

家から図書館に行く途中、前に住んでいたアパートから駅に行く途中にある公園。花壇がしばしば適度に荒れて整備されているという私には最高の状態だったりする。草原環境だが、東側の個人の敷地は森林環境といえる。

生まれて初めて、ウグイスがホーホケキョと鳴いている時の姿を見たのがここ。

I公園

湧き水もある。いわゆるI公園はグラウンドでもあり、草原環境だが、湧き水のところは森林環境である。生まれて初めてヒラタクワガタを採ったのもここ。

J川

人工的に作られた川。小4のときに社会の時間に習った。実家の近くも流れている。川岸だけはなにやらうっそうとしていて、昔の面影を残しているのがうれしい。

K林

私が一番行く図書館のすぐ近くの雑木林。個人の所有だが好意により一般に開放されている。木がだいぶ古くなり、次々に切られているのが気になる。一部草原環境になる。

毎年樹液をだらだら流しているコナラがいつ枯れてしまうかとひやひやしている。このコナラにはぜひ長生きしてほしい。

L家

駅に行くときなどほぼ毎日のように前を通る家のそれも生垣を主に指す。ここだけでもいろいろな虫をけっこう見る。

電車やバスでお出かけ

G高原

毎年夏にお仕事で。観察は残念ながら、ほんのわずかの休み時間で肉眼が中心。夜にはもう満天の星空。ホテルの明かりもなんのその。天の川も肉眼で余裕。

H公園

私の勤めている会社の本社近くの公園。新聞でその所在を知った。まさかあんな都会の一角に、しかも、ここまで本社に近いところにあるなんて。本社で会議や研修がある際の前後に時々立ち寄る。

実家

近くに川(中流域)が流れており、鳥見、虫見ともに楽しめる。

葛西臨海公園

年間に何回か行く。水族園が有名だが、さらにその奥に鳥類園があり、鳥見、虫見ともに楽しめる。特にバードウォッチングは、季節によって見られる鳥も違い、一年中楽しめる。


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初回更新:2011-09-08 (木) 11:25:41
最終更新:2014-05-06 (火) 19:39:23
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