運命の人(ドラマ)

きっかけ

山崎豊子の原作ならば、とりあえず外れはないだろうという大きな期待を持って、見てみることに。内容はまったく知らずにチャンネルを合わせた。

感想など

第一話

主人公が自殺から始まるの、なんだか同じ山崎豊子原作の『華麗なる一族』と同じではないかと。やや拍子抜けのスタート。そして、これからそこに向けてどんどん暗い話になっていくのかと思うと、少しやるせない、暗澹たる気持ちに。

主人公は、元しぶがき隊のもっくんこと本木雅弘か。すぐにわからなかったけど。いかんせん芸能人に私は疎い。そのもっくん扮する政治部の新聞記者、えらそうだ。かっこいいけど。

よく新聞記者はスクープを他社と争っているのが別のドラマなどでも描かれるが、実際にもそうなのだろうが、私はスクープのことなど何も考えずに新聞は購読している。定期購読しているわけではない週刊誌ならば、あるいはスポーツ新聞ならばともかく、ああいうところ、少し世間ずれしているように思う。ま、販売部長(?)のそんな突っ込みもドラマの中では出てきましたね。

真木よう子が出ていると新聞の宣伝にあったが、どれがそうだかわからなかった。クミゴン(妻)に聞いても、まさかと信じられず。『SP警視庁警備部警護課第四係』の真木よう子とぜんぜん違う。そこがまた魅力。

出演は豪華俳優陣で『華麗なる一族』につづき、北大路欣也が出ている。やはり重厚なドラマには外せません。まあ、今後の展開に期待しましょう。

第二話

本日の結論、やっぱり野党は信頼ならない。

それにしても、真木よう子、いいねえ。真木よう子、やっぱりいい。松たか子も素敵な奥さん。でも、あんな素敵な奥さんだと、そりゃ浮気したくなるわ、逆に。そして、真木よう子のだんな役、怖いよぉ。あれじゃ、だんなから逃げたくなるわ。

この前、第1話の感想を書いたあとのことだが、ウィキペディアで西山事件のところを読んだら、ドラマはあまり見る気がしなくなってしまった。はたして、来週以降も私は見続けることができるのでしょうか。真木よう子じゃなかったら、きっと見てない。

第三話

はい、真木よう子、期待通り豹変しました。いいねえ。女はこうでなくっちゃ。やっぱり真木よう子だよ。美人でかわいいだけじゃなかった。

真木よう子のだんな、前回は怖いといったが、今回、かっこよかったです!そう、真相をつまびらかにしなければならない!奥さんに退職届を勧めたの、エライ!そして、ちゃんと警察にいっしょに行ったんだね。

警察の取り調べ、怖いよぉ。いい味出してるねえ、取調べの刑事さん(刑事とは言わない?)。陰鬱な地下室。たとえ悪いことしてなくても、そんな気がしてきちゃいそう。

これから、政治のえぐい部分をグリグリ描くんでしょうねえ。やっぱり次回も見よう。視聴率はどんどん下がってると思うけど。

第四話

あれ、逮捕された真木よう子、またかわいくなっちゃった。それにしても、警察も検察も、やり方汚ねーなー。それと三木昭子の弁護士。みんなきちんと事実を伝えていない。

それにしても、警察が主人公の弓成記者から誇りを奪っていく過程が怖かった。名前も奪われ、144号。『アンタッチャブル』のアル・カポネを思い出し、『二十世紀少年』の3号を思い出し、『千と千尋の神隠し』を思い出した。それと『モンスター』。

ところで、ナベツネこと読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長がこのドラマにぶちきれているとか。あまりの予定調和がほほえましい。第1話を見たあと、ウィキペディアで読日新聞政治部記者の山部一雄はナベツネがモデルと知った瞬間から、こうなることは見えていた。フィクションなのにねえ。

第五話

なんだか今回はホームドラマのようになったな。崩壊寸前の家族とその再生。あ、真木よう子の方は、まあ、どう考えても離婚するでしょう。それにしても、あの弁護士…。

柳葉敏郎は、老けメイク(?)でも、カッコよかったね。でも負けちゃうんだよね。弁護士の役者を取り替えると、また別の見方になるだろうなあ。

山部一雄、今回はよかったんじゃないの?ナベツネさん。名前が似ている政治家はともかく、記者たちは、だいぶ当人たちとは違うと思いますけどね、もともと。

ドラマやめて、原作読んだほうがいいかもぉ。というわけで、原作へのリンク張りました。

第六話

う~ん、今回はなんだか見ごたえあったなあ。坂元弁護士の奥さん、いい味出してるなあ。真木よう子との女のやり取り、良かったなあ。

あと、なんだっけ。きらりと光るやり取りが随所にあったなあ。演出と役者さんたちの勝利だな。さすが豪華俳優陣だね。次回も見まーす。

主人公のモデルになっている西山さんが、「フィクションが多すぎて見る気がしない」というような発言をしているのをネットで読んだが、そりゃ当たり前でしょ。フィクションがほとんどなかったら、それは小説やドラマではなくて、ドキュメンタリーだよ。

第七話

はい、今回一番かっこよかったのは山部記者。よかったね、なべつねさん。あ、フィクションだから関係ないか。

前回書きそびれたが、見ごたえがあったのは法廷でのやり取り。将棋の名局のように一手指すごと、つまり互いの弁護士が話すごとに形勢が逆転して、それが迫力があった。今回はそこまででもなかったけど。判決を知っていたのもあるけど。

次回は控訴審ですね。さらにドロドロしていくのか。あんまり見る気しないが結局また見ちゃうな。

第八話

ああ、もうあちこちカタストロフ寸前。やっぱり山部記者だけかっこいい。

予告を見ると、次回は、お、いよいよ最終回かと思ったが、あと2回あるようだ。ということは、途中からうすうすそうかなとちょくちょく思ってきたのだが、主人公は自殺はしないのか。まあ、どっちでもいいわあ、もう。

それにしても、最初は社会派の作品かと思ったら、どんどんホームドラマになってるよな。あえてそれが国家権力の恐ろしさだよと描きたいのか。

しかし、「情を通じて」って、今ならこんなに問題にならないだろうなあとモラル低下も感じつつ、思う。

第九話

次回、ついに最終回。2時間スペシャルとな。再生の物語か。主人公は自殺未遂だったわけですね。

今回の感想?うーん、最終回へのつなぎでしたね。松たか子に「ええ?」と食ってかかった真木よう子のシーン、良かった。腹をくくらせてしまって、逆効果。いいねえ、ああいう運命の描き方。このドラマ、女同士の心の機微が全体に大きな影響を与えるという描き方が面白い。そうだよね、人生って。まさにバタフライ効果。

最終話

はい、うまくまとめました。すべて収まるところに収まって。前半1時間はなんだか別の反戦ドラマでした。それも良かったです。何度も目がウルウルした。

人生、まさにバタフライ効果。美波が演じる謝花ミチの過去の告白場面。「もし、朝、お母さんとけんかしなければ」「もし、部活が休みにならなければ」「もし、ヒマワリを摘みにいかなければ」「もし、雨が降らなければ」あの場面、もういい!と心の中で私が叫んだと思ったら、弓成も同じことをした。

それにしても、もしをさらにくわえるならば、もし、そうしたミチがいなければ、弓成本人はもちろん、夫婦は救われなかった。「あなたに会えてよかった」という松たか子の台詞がすべてを象徴していた。転換点には必ず弓成由里子がいたね。けっして表には出てこないけども。女性の作者らしい描き方だと思う。松たか子扮する弓成由里子は、てこの支点のような役だったなあ。

関連リンク

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初回更新:2012-01-16 (月) 00:48:03
最終更新:2012-03-21 (水) 09:45:45
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