GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

今日から俺はギバーとして生きる!

『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』表紙・クリックで拡大

サブタイトルなしでは、普通にギブアンドテイクのスキルの本のようだが、さにあらず。本書では人を3タイプに分けている。

  • ギバー…人に惜しみなく与える人
  • テイカー…真っ先に自分の利益を優先させる人
  • マッチャー…損得のバランスを考える人

ただし、このタイプわけは厳密に線引きがされるわけでも、固定化されたものでもない。

サブタイトルからして、「ギバーの勧め」ということはわかると思う。上の定義だけ見ると、テイカー、人でなしという感覚が日本人的ではないかと。しかし、昨日までの俺は、良くてマッチャー、おそらくテイカーだ。今日からギバーに生まれ変わる!

日本人はギバーが多いのではないかと思う。ちょっと前までの良妻賢母型の日本女性などまさにギバーではないか。また、災害時の礼儀正しい日本人の姿は、ギバーそのものではないか。素晴らしい。

アメリカ人は私の中ではイメージ的にテイカーだな。まあ、そういうステレオタイプ的な見方、あるいは個人の偏見はともかく、本書ではプライベートではギバーであろうとするが、ビジネスになるとギバーは少ないというようなことが書いてある。

上の定義から私はすぐゲームの理論を思い起こした。ゲームの理論についてはきちんと学んだことはなく、リチャード・ドーキンスや勝間和代の著書でちょっと読んだことがあるくらいだが。ギバーがハト派戦略で、テイカーはタカ派戦略、マッチャーはしっぺ返しに近いのではないかと思った。

そして、その類推からギバーはテイカーに食い物にされるのではないかと思ったのだが、やはりそうだった。最も成功から遠いのはギバーだった。しかし、一方でもっとも成功しているのは、これもまたギバーだった。

それはなぜか?また大成功と大失敗を分けるギバーは、何が違うのか。何に注意すればいいのか。結論を書いてしまうとおそらくわずか数行でこと足りる。本書の目的は、P35を以下にそのまま書き出すと、

ギバーの成功がいかに過小評価されているか、それを知ってもらうことである。「与えること」が一般に考えられているよりも、どれほど素晴らしいものになりうるか、驚くべき研究結果とエピソードを紹介していきたい。

読んでいくと、その「驚くべき研究結果とエピソード」が楽しい。手っ取り早く結論を知りたいなら、誰か他の人がまとめているだろう。あなたがすでにそうしたかもしれないように本書のタイトル名で検索をかけるか、アマゾンなどのレビューを読めばいいだろう。

本書を読むと、あなたがすでにギバーなら、自身の正しさと素晴らしさを改めて受け入れ、そのうえで燃え尽きることなく、人に食い物にされることなく、人生をよりよいものにするヒントが得られるだろう。あなたが私のようにテイカーまたはマッチャーなら、これからの人生を改めようとするかもしれない。

これはぜひ売れてほしい本だ。

ところで、今日から俺はギバーになる!って、それによって何かをよりえようとするなら、やはりテイカーやマッチャーぢゃないか!と思われる方もいるだろう。そう、そのとおりだと思う。しかし、「与える」こと自体が喜びになるのならば、やはりそれはギバーだと思う。ギバーとは、真っ先に「与える喜び」を優先させる人、と私なら定義したい。

ところどころ感想など

PART1 イントロ

「イリノイ州のクリントン」を目指す人の話、あれ、あの人に似てるなと思ったら、まさにあの人で、ちょっとびっくりした。そして、読みながらジョン・ウッデン(著書の『まじめに生きるのを恥じることはない』参照)はまさにギバーだなと思った。

PART2「人脈づくり」に関しての章

「写真を見ただけでわかること」は面白かった。ここでは『人生の法則』に出てくる注目型とテイカーの関連が気になった。必ずしもそういうものでもないはずだけど。

PART3「協力」に関しての章

「人を動かす人が、必ずやっていること」が一番参考になった。この中の責任のバイアスはそういえば他でも読んだことがあったが、その対処法も含めて読んだのは初めてだ。また、後半の「必ずやっていること」は、今の上司はまさにそうしていて、私も真似するようにしている。

PART4「人に対する評価」に関しての章

人に対する評価というより、人材育成についてだ。ここが一番興奮しながら読んだ。ルー・タイスの『望めば、叶う』にも出ていた古典的な実験と同じことが紹介されていた(同じ実験を指しているのか別の研究かはわからなかった)。

途中だよ。

購入・各種データ

画像は楽天ブックス、文字はアマゾンにリンクを張ってあります。私はhontoで買いました。

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混沌の間>混沌の書棚>GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

初回更新:2014-02-11 (火) 18:34:23
最終更新:2014-02-11 (火) 19:12:38
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