資金配分

ラフィーネ法

ラフィーネ法という名前の由来はよく知りません。「洗練された」を意味するraffineならば素敵なネーミングですね。ラフィーネさんが考案したのかなとも思いますが。この方法は参考文献 3 で知りました。

ラフィーネ法とは多点買いにおける資金配分法です。特徴はどの馬券が当たっても必ず同じ利益が上がるという点。画期的ではないでしょうか。実践するかどうかは別にして、知っておいて絶対に損のない方法だと思います。

馬連などで多点買いする場合、オッズが低い馬券は多めに買い、高い馬券は少なめに買うというのは一般的だと思います。普通は経験や勘に頼って、「大体こんなもんだろう」という感じで資金配分をして馬券を買うものではないでしょうか。そして、レース結果で、こっちがくればもっと儲かったのにとか、こっちがきてくれたから得したとかワイワイやるものではないでしょうか。 ラフィーネ法はそれをきっちり数学的に(というとややおおげさな感じもしますが)計算して、どの馬券が当たっても同じ金額が儲かるように資金配分しようというものです。

その資金配分の仕方ですが、事前準備は次の2つだけです。
  1. 買う馬券の決定とその(なるべく直前の)オッズ
  2. そのレースにつぎ込む総資金の決定
購入点数はあまり多いと、オッズが高いものを狙わないと利益が出るように資金配分できません。ここでは、JavaScriptを用いて6点買いまでの資金配分を自動的に算出できるようにしました。以下のページをクリックして開いて下さい。

ラフィーネ法による資金配分

何点買いかを選び、以下の作業をするだけです。
  1. 「オッズ」入力
  2. 「回収率計算」クリック
  3. 「予定投資金の合計」入力
  4. 「資金配分計算」クリック
オッズの入力は、いちばん左の欄に、いちばん低いオッズを入力して下さい。そうしないと正しい計算ができません。

「予想回収率」「投資金」「実質投資金の合計」(★のついた項目)は自動的に算出されます。端数の四捨五入のため、予定投資金と実質投資金が若干食い違うことはあります。

「予想回収率」は実質的なオッズと思っても間違いありません。つまり、ラフィーネ法を用いると、多点買いを1点買いとみなすことができます。例えば、「予想回収率」がもしも2.0倍だとすると、払戻額はオッズが2.0倍の馬券を1点買いしたのと同じことです。「予想回収率」が1以下の場合は、利益が出ません。買い目をしぼるか、別の買い目を考えましょう。

ラフィーネ法については以上です。少し細かいことをいうと、参考文献 3 に記述してあることと若干違う個所があります。それは、最後の投資金の算出です。文献 3 では端数を切り上げとしていますが、ここでは四捨五入しています。賭け金は100円単位でしか違いがでないので(ここでは6点買いまでなので最大でも600円)、あまり気にすることはないと思います。もっともオッズが20倍だったら、当たったときは2,000円の差にはなりますが。

ラフィーネ法の具体的な計算式は参考文献 3または4を参照して下さい。

少ない点数で100%馬券を当てられれば、これで永久に儲けつづけることができますが、だれしも予想が100%当たることはまずないでしょう。そこで、馬券がはずれたときの資金配分が必要になってきます。それが追い上げです。

基本は馬法の方程式です。参考文献 3 に出ている方法は、新・馬法の方程式に近い形をしています。その当該レースへの投資金は
前レースまでの損失金の合計×1.2÷(予想回収率−1)
によって求められます。

損失金を1.2倍することにより、それまでに失った額の2割ほどの利益をあげられることになります。この係数を変えれば、当然、利益の大きさを変えられます。また、利益をあげるには、買い目をしぼるか、変えることにより、予想回収率をあげることによってもできます。ただし、後者の場合は、的中率は変ってくる(普通は下がる)でしょう。

さて、このラフィーネ法と追い上げを使った場合の実際のシュミレーションをしてみましょう。JACKPOTさんの1999年12月の「おすすめレース予想成績」を使ってみます。これを選んだのは、Yahoo!で競馬の予想サイトを検索したところ、JACKPOTさんの予想が、しぼった点数でなかなかの的中率を誇っていると思ったからです(私自身は、2000年の1月からごく簡単な統計をとっているので、できれば2000年1月の予想でシュミレーションしたかったのですが、残念ながらまだアップされていないので12月のにしました)。

結果はこちらの表のようになりました。

混沌の間