動物界の門は、分類の仕方にもよるが、30前後になる。ここでは、庭の観察で登場しそうなの以下の5つに絞る。
切っても切ってもプラナリアのなかま。体が平たい。
プラナリアやコウガイビルのなかま。コウガイビルはヒルとはまったく違うよ。
ミミズやゴカイ、ヒルのなかま。ゴカイは小学生のとき、海に釣りに行ったとき触って以来見てもいないなあ。
ミミズのなかま。確かに毛は貧しいかもしれないけど、なにか貧相な名前でいやだな。庭にいてくれないと困るんだから。
軟体動物といえば、イカやタコ(頭足綱 )、そして貝。節足動物門の次に大きな門。
巻貝のなかま。カタツムリやナメクジはここ。ちなみにアサリやシジミは二枚貝綱。
いわゆる脊椎動物(脊椎動物亜門)の他に2つの亜門がある。ひとつはホヤを含む尾索動物亜門。「ああ、僕はホヤが大好きで」とは高1のときの地理の先生の授業中のせりふ。以来、ホヤってどういう味なんだろうとずうっと思っている。脊椎動物亜門は魚類とそのほか陸上に進出した4つの綱に分かれる。
硬骨魚綱があれば軟骨魚綱もあるだろうと思うのが人情というもので、実際にある。それらはサメやエイのなかま。二つをあわせて顎口上綱。無顎口上綱もある。全部ひっくる含めて、いわゆる魚。魚は歴史が古い分、進化と絶滅が多様で分類も複雑である。
サンショウウオやイモリのなかま(有尾目)とカエルのなかま(無尾目)に大別される。
4つの目があるが、ムカシトカゲ目やワニ目は、日本の野生にはいない。もっとも、石神井公園にワニがいるというニュースが飛び交ったことはあったが。ペットとして飼っているものが逃げ出すという可能性は確かになくはないだろう。
カメの場合は、ペットを放して野生化というのは普通にある話。某公園にはいっぱいいる。
さらにトカゲ亜目とヘビ亜目に分けられる。
鳥の分類はちょっと大変そうだ。また、近年、分類の見直しも行われている。詳しくは別ページにて。
庭やその近辺で見る、またはその可能性があるもの限定で、以下の4つ。
コウモリのなかま。夏の夕方に空を飛んでいるのを普通に見かける。
ネズミ科やリス科など。哺乳綱では、一番大きなグループ。リスは鎌倉で何度か目撃したことがある。ネズミは、恐ろしいことに今の職場にいる。
ネコ科やイヌ科、クマ科など。うちの庭には、クマはもちろん、キツネやタヌキも出ない。…と思ったのだが、タヌキは、出る!
サル全般だが、もちろんヒト科ホモ・サピエンスしかうちの庭近辺には出没しない。しかし、私が毎年夏に行く志賀高原では、ホテルにまでニホンザルがやってくる。
昆虫を含む巨大なグループ(種の数は、昆虫だけで全動物の4分の3も!)。動物界では庭の観察の中心。以下、やはり庭の観察で現れそうなものを抜粋。クモ綱のみ鋏角亜門に属し、あとは大顎亜門になる。
クモのほか、ザトウムシ(あしがながいやつ)、ダニも含まれる。庭にいるわけないが、サソリもここ。
エビやカニのほかに、プランクトンのミジンコも。庭ではワラジムシやダンゴムシがおなじみ。
文字通り、足がたくさんついているなかま。
ヤスデ(馬陸)のなかま。ヤスデはひとつの体節に2対の足がついている。だから倍脚。ヤスデは一般に草食。
ムカデ(百足)のなかま。ムカデはひとつの体節に1対の足がついている。ムカデは肉食。百は多いという意味で、本当に100本足があるわけではない(そういう種もあるかもしれないが)。
エダヒゲムシ(枝髭虫)のなかま。ちっちゃい土壌生物。数mm程度の大きさ。
コムカデのなかま。文字通りちっちゃい。数mm程度の大きさ。ムカデ、ヤスデ、昆虫の性質を併せ持つので結合綱となっている。ちょっと苦しいネーミングだ。少なくとも90年代半ばの段階で日本ではまともに研究されていない。