庭の観察

家のまわり

混沌の家とその周辺図

うちの家とその周辺は下の図のとおり。方角はふつうの地図と同じで、上が北、下が南、右が東に左が西。

家の周りの図

縮尺は、当然(?)いい加減である。庭をつぶせば、もう一台分の駐車スペースができて、まだちょっと庭が残るくらい。各々の観察スポットについて、周辺の環境や歴史も絡めてもう少し詳しく。

もちろん、メインの観察場所。今でこそゼニゴケを中心に緑で覆われているが、家を買った2002年の11月には、ほとんど雑草すら生えていなかった。雑草は業者が手入れをして抜いていたのかもしれないが、覚えているのは、ドクダミ1本、ホトケノザ少々、それにイネ科の雑草が数本だった。とにかく、庭の色は、黒!さらに、最初の年にヒマワリを植えるために土を耕していたら、軍手が出てきたり、ビニールが出てきたり、いまだに大きな石もごろごろ、散々な荒地だった。広夢の小学校の航空写真を見て、長い間この土地はアスファルトの駐車場だったのを知るのはその後である。また、庭の(図で)右上部分は、なぜか砂が敷かれていて、地面に顔を近づけるとどうも臭うと思ったら、ネコのトイレになっていた。ころころ3〜5cmの古いかたまりがいくつも出てきた。

庭の広さにはまずまず満足しているのだが、残念ながら、日当たりは極めて悪い。まず、東側にはB家が南北に縦長(図で上下)にあるので、庭の右側半分は夏でも昼まで日が当たらない。また、上の図にはそこまで描いていないが、南側には横長にC家があり、冬は昼まで庭全体に日が当たらない。ちょっとだけ救いなのは、C家は西側の一部だけ2階がないので、昼過ぎには、日当たりがよくなる部分が増える。上の図で「庭」と描いてある左側部分が比較的日当たりのよいところであり、陽性植物はここでないと十分に育たない。雑草にとってもつらい土地である。そのため、コケが繁殖したりする。

庭の周りは、すべて、粗い格子状のやわらかい金属のフェンスで囲まれている。高さは私のへそあたりで、あまり高くない。うちの駐車スペースのところ以外は、境界線を兼ねておりで互いの共有部分であるので、手を加えてはいけないことになっている。2ヶ所に園芸用のついたて(ラティス)を地面につっ刺してもいる。右下のものは、B家の玄関前であり、左のものは私道から多少なりとも目隠しするためのものである。B家の敷地には、5本の木がはじめから植えてあり、これまた目隠しになっている。B家は庭いじり等にまったく興味のないため、引っこ抜いてもらう見積もりもしたそうだが、結構なお値段なので断念したようである。高さや枝分かれも不ぞろいになってきており、とても自然である。しかし、あまり伸びてくれると、いよいようちの庭の日当たりが悪くなってしまう。

駐車スペースと芝

駐車場が家を買ったときからついているのだが、車を持っていないので、ただのオープンスペースである。家側には自転車3台を置いている。実際に住みはじめてみて、あまりに無防備な感じがするので、私道側にはプランターや植木鉢を置いて、結界を張っている。結界といっても別に風水やなにかの魔術ではない。不思議なもので、物を置いてみると心理的にバリヤーのようなものができて、敷地に入りづらくなるものである。ほかにも右側のほうに植木鉢やプランターがある。すべて久美ちゃん(妻)の管理下にある。

駐車スペースの真ん中は、芝が最初から植えてあった。手入れはほとんど何もしていない。久美ちゃんがたまに雑草を抜くくらいである。家を買ったとき、芝の上に糞があって、憤慨したのを覚えている。はじめイヌのものだと思ったが、その後、ネコによるものだろうとにらんでいる。ここは日当たりがきわめて良好で、夏などぼうぼうに青々と芝が生える。B家は車を持っており、休みの日に出かけるときしか乗らないので、夏でも芝や雑草はほとんど枯れている。

西日砂利(ニシビジャリ)

植物にとって、西日はよくないというのをなにかで読んだことがあるが、西日しか当たらない場所である。大粒の砂利が敷かれており、はじめのうちは雑草もあまり生えなかった。1年目に金網沿いにアサガオを植えたら、そこそこ育った。2年目はアサガオが自生し、残暑がきつかったこともあり、大繁殖した。3年目以降も楽しみである。

うちの西側は、2台の車がすれ違えないほどの狭い私道をはさんでD家だが、真西は家が丸々1件余裕で建つほどの大きな庭である。木や草もいろいろ植えてあり、あれなら楽しいだろう。木も高さがないので、西側からの日当たりがこれまた良好である。邪魔くさいのは、そしておしっこくさい(?)のは郵便受けのすぐ近くの電信柱である。私がマーキングしたら、イヌたちはどう反応するのだろうと、何度も考えている。

北砂利と東砂利

西日砂利の場所と同じ砂利が敷かれている。東砂利のところには、エアコンの室外機を2台置いたので、ネコでなければ通り抜けできなくなった。B家の敷地も似たように北側と東側(B家から見て西側)に砂利が敷かれている。ともにほとんど日のあたらない場所であり、草もあまり生えないが、それでも、放っておくと、やはり雑草は生える。B家とうちで必ずしも同じ雑草が生えるわけでもないのが面白い。

北砂利のところには、A家の園芸植物からこぼれた種から芽が出ることもある。2年目の秋には、パンジーも咲いた。これもちょっと楽しみである。

玄関前

駐車スペースと同じタイプのタイルが敷いてあるので土はない。強いて言えば、タイルとブロック塀のわずかな隙間から雑草が生えたりする。植木鉢がいくつか置いてあり、季節に応じて久美ちゃんがいろいろやっている。

さすがに雑草は生えていない(と信じている)が、生活空間にいろいろ虫が入り込んでくる。気温が上がってくると、クモなどは常連である。また、カビはもちろん生えている。3年目の現時点ではっきりそれとわかるのは、風呂場のタイルと浴槽をつなぐのり(?)の部分に生えているものである。

屋上があり(庭と屋上があるのが気に入った)、日が1年中当たらないところにはうっすらとコケが生えている。屋上にプランターを置き、土だけを入れてあとはほったらかすという実験をしてみたいと家を買ったときから思っているが、躊躇もあり、いまだに実現できていない。

庭の観察
混沌の間